人の気持ちとか、今何考えてるのか分んない事って普通だと思う。
でも普通じゃない人ってやっぱ居るんだよね
やさしい手のつなぎ方
「、元気ないね」
「へっ!?」
突然の彼氏からの言葉に驚いたのは、自分ではいつもと同じ様に振舞っていると思っていた代償だ。
「そんなこと…ないよ?」
「嘘。…ねぇ、ひょっとしてまた嫌がらせかな…?」
「……っ…!!」
周助と付き合いはじめて2週間。
告白は周助からだった。
“青学の天才”と言われる男の恋愛沙汰が広まらないわけもなく、あっという間に注目の的――もとい、いやがらせの標的になった。
いやがらせを受けたからって、別れる気は全然ない。
だけど、ちょっぴり心が折れそうになっていた。
そんな時の一言。
『、元気ないね』
どうして、そんなに分かってくれるんだろう
どうして、気持ちが分かるの?
私、周助のこと分かってあげれてるかな?
いい彼女ですか?
頬を涙がつたう前に、そっと指で押さえられる。
指先が温かくて、何だか凄くおちつく。
「迷惑なんて思わないで、何かあったら絶対僕に言ってね」
「…っ…うん…」
「よし、。手つないで帰ろうか」
「へっ!?え、でも…」
「ちゃーんと皆に見せつけておかなきゃ。『の横には僕がいる』って。『のこと守る奴が居る』って」
「ええぇ///」
「ほら、行くよ」
「ちょ
ちょっ…周っ…!」
昇降口を出た途端、視線が集まる。
ドキドキするのに
「大丈夫」
って周助が言うと、私にも余裕が出来て笑顔になるから不思議だね。
温かいの、指先だけじゃないんだね。
ズットズット心の温かいあなたの傍に居させてね。
きっと時間をかけてでも、つないだこの手であなたの気持ちが分かるようになります様に。
それが私たちのやさしい手のつなぎ方
−Fin−
(2008/01/08)
後書き:穏八 かもめ様
この作品、ノートに下書き(?)ばぁ〜って書いて直ぐサイトに揚げたので、変なトコあるかもです…。
不二兄が私の中では腹黒キャラですので、甘い感じになりきれず!!(笑)
おみちさん、相互ありがとうございました♪
そしてここまで目を通してくださったさんにも感謝です♪
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かもめさん、こちらこそ相互ありがとうございました!
不二が優しすぎてよだれ止まりません(^q^)