横から香ばしい匂いがやってきて、パリパリと食欲をそそる音が鳴り響く。
Stop
「びしょぬれせんべい、お〜くれっ。」
「お前、今チョコパイ食べてるだろ。ダメだ。」
「洋菓子を食べてると和菓子がほしくなるものなんだってば。」
チョコパイをほおばっているの頬は更に膨れた。
まるでリスがどんぐりをため食いしてるようだ。
「ぬれせんべいの良さが分からない奴にはやれないな。」
「その賞味期限過ぎて湿った感じがいいんでしょ?」
「湿ってるんじゃない。」
「湿ってるものは湿ってる!」
「せんべいに使われているダシとしっとり感がいいんだ。」
バリッと一口、日吉はぬれせんべいをかじった。
その途端、手からせんべいが消えた。
「何してるんだ、。」
「和洋折衷。」
チョコパイの間に日吉の食べかけせんべいを挟んで合体させる。さて、お味見は。
「まっず…」
「…馬鹿だな。」
目の前にはペットボトルと一枚のせんべいが置かれた。
「ほら、これ食べろ。」
−Fin−
(2009/01/29)