「で、とどこまでいったんだ?アーン?」
ぷるまいれっぐ
先輩達にいじめられています。
これも後輩の宿命…ですが、いじられる話題が恋話で困っています。
「そんな、どこまでって…」
「クソクソ、はっきりしねぇ!」
「助けてください、宍戸さ〜ん!」
「長太郎、もしかしてキスもしてないとか?…激ダサ。」
「し、宍戸さんまでそんなこと言うんですか?!…心外です。」
跡部さんに追求されてあたふたしていると、知らない間に先輩達が集まってしまい、この状態に。
俺、何か悪いことでもしましたか?
「俺たちは、ウブでピュアなお前のためにアドバイスしてやろうとしてんだよ。」
「む、向日さん、もう間に合ってますから…」
「家に連れ込んでイチャイチャせえへんの?」
「え、あ、その…」
たちまち顔が赤くなる。
それを見て言ったのか、寝ぼけ眼の慈郎がとんでもない発言をした。
「××してないの〜?」
「「「「「!」」」」」
ガタッっと部室の隅で音がした。
「誰だ!」
跡部が叫ぶと、ベンチの下からが現れた。よく見ると、こちらも顔が真っ赤である。
「、どうしてそんなところに?」
「ベンチの裏に練習メニューのプリント落としちゃったって、潜って取ろうとしたら先輩方との話を聞いたから…」
それで慈郎の言葉に思わず反応してしまったらしい。
「跡部さん、俺本気で怒りますよ…」
「悪かったな、鳳。じゃぁ全員、表へ出ろ。こいつらの邪魔だ。」
「「えぇ?!」」
戸惑い、慌てふためいているカップルをよそに、レギュラー陣は部室を出て行った。
残された二人はしばらく放心し、が先に口を開いた。
「…長太郎くんってさ、いつもあんな会話するの?」
結局、××に時間を費やされることはなく、鳳の言い訳が延々と続いたという。
−Fin−
(2008/02/11)
鳳+氷帝の小話のリクエスト。