−PiPiPiPi−
目覚ましの音が響く。今日は日曜だっけ。
「ん…重い。」
…重い?ってか…ベッド狭い。
んで暖かい?え!?
いつもは重いまぶたも異変によってすぐ開かれる。
「―――っ…」
思わず絶句。
そこにあった…いや、いらしたのは…
「不二…くん…」
狭さや暖かさの原因はこの方。重いのは…腕。
「…腕ぇぇ!?」
『ん…』
「え…ちょ…」
焦る焦る!!
『おはよう』
「あ、おはよう♪」
…って何あたしはナチュラルに返してるんですかー!!
『君は誰?ここは反抗期のサボテン(ぇ)がないから僕の部屋でもないよね?』
キョロキョロと部屋を見渡す不二くん。…見ないでーーーーー!と叫びたい。
あらゆるポスターやグッズのあふれた私の部屋。。。
『…すごいね。』
「はい…///」
『で、君は?』
「え、あ…です!」
『ここは?』
「私の部屋?」
彼は少し考え始めた、かっこいい…じゃなくて!状況を把握しよう。
たぶんきっとまちがいなく、ここは私の部屋である。
となりにあらせられるのは某マンガの私の大好きな不二くん。
「…あ゛!」
突然声を上げたので彼は少しおどろいたようだ。
声を上げた理由は…
「限定特大ソロポスターの不二くんがいない!!!」
彼の目は点。
『察するところ…僕があそこから出たというところか。』
「はぁ…」
あ…冷静。
『とりあえず…お腹すいたね。』
*
えー…不二くんは現在、キッチンにて手慣れた感じで朝食を作ってくださっております。
わたしは…「着替えておいでよ。」と言われました。
パジャ…マ///
「きゃーーーー(叫)」
―ドッタンバッタン…
まさしく寝起きの状態。右側に少し寝癖が…
不二くん…同じく寝起きのあなたはどうしてそんなにカンペキなのですか…。
さすが王子(え)
「パジャマもかわいかったけど、私服って言うの?もいいね」withsmile☆
あぁ…もう…幸せです…。
見た目も味もうるわしい王子の(ぇ)朝食をいただいてリビングにて一息。
「良い天気だし…出かけようか!」
え…そんな…
「はい!」
我ながら素直な口…///
にぎわう街を通って、緑豊かな公園へ。
「あれってフリーのテニスコート?」
「はい。」
「じゃぁテニスしよう!」
「え…でもやったことないし…」
初心者ですーーー!(泣)
「僕が教えるよ!行こうか。」
さりげなく手を握られ、テニスコートへ。
「おーい!不二ーー。」
菊丸先輩!?…と大石先輩。(オマケ?)
ど…どうなってんの!?
ポスターから不二くんが出てきたのみならず、この人たちまで…。
「やあ。」
さわやかだなぁ…。ん?菊丸先輩が興味津々と言わんばかりにこちらを見ている。
「このかっわいい子誰!?」
「この子はちゃん。―――。」
少しの雑談の後、まさしく手取り足取り、グリップの握り方から不二くんに教えていただきました。
−Fin−
(2007/11/18)