12月は雪と舞い降りてきます。
ダブルインパクト
東京は今年一番の寒波にみまわれた。
外では雪が吹雪いており、家の中でもあり得ない寒さに包まれる。
カルピンは床の冷たさに「ほぁら」と悲鳴を上げてベッドに潜り込んだ。
リョーマは寝込んでいた。珍しく熱が出て頭がボゥッとする。このままカルピンともう少し惰眠を…という希望はすぐに消え去った。
「リョーマさん、お友達がお見舞いに来てくれてるわよ。」
ドアの向こうで菜々子さんの声がする。
(お友達…?)
こんな日にわざわざ来るなんて。先輩達だったら…めんどくさっ。
リョーマは迷わずたぬき寝入りを選択した。が、許可無く扉が開いた。
「寝ちゃってるみたい。どうしよう、起こそうか?」
「いえ、いいです。起こしたら悪いんで、これだけ置いて帰ります。」
「ごめんなさいね。」
耳元でカサッといっぺんに音がした。カルピンがベッドから出て行ったのか。
「はやく良くなってね。」
思わず目を開けたくなるのをじっと耐える。耳元が体温より、熱より熱を帯びてくる。
扉が閉まるのを確認してから、上体を起こしてそれまでできなかった呼吸を再開する。
「先輩…!」
カルピンがまた「ほぁら」と叫んだ。
枕元にはラッピングされたプレゼントについていたリボンに絡まるカルピンがいた。
−Fin−
(2008/12/24)