僕は知ってるんだ。

 

僕の知ってる君のこと

 

君がどういう習性をもっているか。だって分かり易いからね。
表はツンとしてお姉さんのように見せかけているけど、内面がすぐ行動に出ちゃってるんだ。
ほら、もうすぐしたら今日もまた…

「周助はスープいる?」
「欲しいかな。何があるの?」
「コーンスープとコンソメ。」
「じゃぁ…コンソメがいいな。」
「だと思った。いっつもコンソメ。」

僕が羽織っているタオルケットを確認した後、カップを持っては一旦去って行く。
君がコーンスープを好きなことは分かっているから敢えて頼まないようにしている。
最後の一杯だったら可哀想だからね。
拗ねてるも可愛いけど、なだめるのが大変だから止めておくんだ。

「入れてきたよ。」
「ありがとう。うん、いいニオイ。」
「…」

は目を合わせずに、無言でタオルケットの端を徐に引っ張ると、自分もくるまるように羽織った。
僕の肩にちょんとくっついて、コーンスープを飲み始める。

「寒い?」
「…」
「もう少しくっつく?」
「ん。」

照れくさそうに放った小さな返事が聞こえた。
肩を抱き寄せると、更に小さく丸まったがすっぽり収まった。
カップに顔を突っ込んだように(僕にはそう見えるんだ)下を向いたままだ。
反対の手でコンソメを飲みながら、その面白い格好を楽しむのが僕の秋の最新トレンドの楽しみ方。

 

−Fin−

 

(2013/09/11)

相互記念、水城様に献上いたします。不二くん・ほの甘というリクエスト。