「よし、準備バッチリ。」
Puppy
今夜はレオンが6か月の任務から帰ってくる。
は張り切って、家具の配置を変えてプチリフォーム。部屋全体は大掃除でピッカピカ。
テーブルには2時間かけて用意したレオンの好物がずらりと並んでいる。
最後の飾り付けを終えたところで一息つこうとした時、ベルが鳴った。
何十日ぶりに彼の声が聞けるのだろう。
新婚早々、レオンは大統領のお呼び出しを喰らって、ろくに新婚生活を楽しめなかったのだ。
―ドアの向こうにレオンがいる―
髪型や服装がおかしくないか気になって、玄関先の鏡をチラリと覗いた。
「…笑っちゃうわ。」
今更すぎるもの。それより早くドアを開けないと。
鍵を開けるや否や、勝手にドアが動いた。
「!ただいま。」
「おかえり、レオ…わっ」
顔が見えた次の瞬間には、厚い胸筋にほっぺがくっついていた。
どうやら抱きしめられたらしい。また胸板が厚くなってるような…
レオンの両手がスルスルと腰に巻きついて離れない。
おでこに軽くキスされた後、左右のほっぺ、唇へと順番に攻めてきた。
レオンに比べるとの肺活量なんて豆粒のようで。
嬉しいけれど、すぐに息が切れて苦しくなってしまう。
「んんっ…!」
身悶えすると、今度は首筋に移動した。
這いずり回る舌がくすぐったい。
これより下降されると危ないことを察知したは、行き場を失って縮こまっていた両手でレオンのほっぺたをペチッと挟んでやった。
レオンの口がタコみたいに尖がって、ちょっと面白い。
「まるで子犬ね。」
「Bowwow.」
「いったん、お預けです。」
「久しぶりなのに?俺はもう限界だ。半年も我慢して…」
レオンはそう言いながらプレイ再開。
今度は鎖骨まで一気に下りてきた。唇の触れた部分がなんだか熱い。
腰の位置にあった手がいつの間にか上下、服の中へ侵入してくる始末。
「あぁ!ちょっと…めっ!
2人でパーティーできるように、レオンの好きなもの頑張って作ったんだから、ご飯とお風呂が先!」
「その後はから最高のおもてなし、だな?」
「お好きにどうぞ。」
レオンはガッツポーズした後、部屋の中へ走っていった。
「ふふっ、可愛い。」
そう考えられるのも今のうちだというのをは後で気づくのであった。
−Fin−
(2011/04/23)