目を覚ますと、既に太陽は南中していた。
Massager
身体が気だるく、力が入らない。
連日、仕事で徹夜が続き、全身が体力の限界を訴えていた。
バスローブ姿のまま寝床にダイブし、大の字になってはうーうー唸っていた。
「疲れたー、もう1ミリも動けない。」
「マッサージでもしてやろうか?」
「ホントに?是非この疲れを取ってください、レオンさん。」
はうつ伏せになって、目を閉じた。
*
デスクワークで固まった肩や首筋が徐々に解れていく。
肩周辺が終わったら、レオンは背筋に沿って指圧していった。
マッサージが気持ち良くて、このまま寝てしまいそうだ。
下へ下へ、レオンの手が下りてきた。
腰のあたりまできた頃、親指以外の指がの脇腹を掠めた。
「ひゃっ。」
こそばゆくて、変な声を出してしまった。
一瞬、レオンの手は止まったが、構わずマッサージを続ける。
最初は脇腹にあたってしまうのは仕方ないのかと思っていたが、流石に回数が多くなると故意に触れていることに気付いた。
「レオン、わざとやってるでしょ。」
怒こってやろうと思い、仰向けになったのがいけなかった。
レオンはにまたがっている状態だったのだ。
(しまった、ワナだ…!)
両手を掴まれて身動きが取れない。
足を閉じようとしても、間にレオンが割って入っている為、それもできない。
「だけマッサージはズルくないか?」
「や、やだ。今日はやだ。」
「起きたらすっきりしてるから、安心しろ。」
「そん…っ!」
舌が口内に押し入ってくる。
僅かにコーヒーの味がした。さっき飲んだばかりなのだろう。
目はすっかり覚めているということか。
蛇のようにいやらしく動き回るレオンの舌はの弱い部分を的確に刺激していく。
「このまま寝かせ…ひゃっ!寝かせてくれないの?疲れてるんだけど。」
「無理な注文だな。」
「じゃぁ、せめて、レオン上脱いで…よ…んんっ…その服、金具が当たって痛い。」
しょうがないな、とレオンは服を脱ぎ捨てると同時に、のバスローブへ手をかけた。
「や…っ」
「これでフェアーだ。」
風呂上りに着たままだから、たちまち胸部が露わになった。
「レオン、恥ずかしい…」
「今更だな。いつもの威勢はどこに行ったんだ?」
「そん…やっ、あぁっ!」
レオンは"山"に吸いつき、他方の山を摘まんでは揉みしだく。
コーヒーの苦さとは正反対に、レオンの手つきは優しい。
「あぁぁっ…ふ…ぁ」
マッサージとは違う気持ち良さに、身体の芯が蕩けていく。
舌を這わせているレオンに気を取られていると、揉んでいた手がいつの間にか消えていた。
「そろそろ、イクか?」
消えていた手は既に下の方へ伸びていて、ナカへと指が差し込まれる。
「レオ…っあぁ…や…だ」
「だいぶ濡れてるな。」
「…あ…ソコは…だ…めっ…!」
の弱い部分を執拗に攻め立てると、ナカはくちゅくちゅと卑猥な音を立て始める。
切羽詰まっている表情を見て、レオンは己の先を入口にあてがい、一気に腰を進めた。
「ひゃぁあぁ…アァッ…はぁっ…ん…!」
「くっ…キツっ。、ちょっと力…抜…けっ…はぁ」
「無茶言わ…あっ…あぁっ!やっ」
のナカはレオンを離すまいと引き締まる。
くちゅり、くちゃりと音を大きく立てながら律動する腰。
身体のナカでレオンが脈打っている。
気づけば、徹夜の疲れもどこかへ忘れ去っていた。
だんだん奥へ突いてくるレオンに、ただしがみ付いて時が来るのを待っていた。
「はぁ…、気持ち…いいか?…はっ」
「ん…レオッ…イキそ…っ」
「そろそろ…出すぞ…くっ───あぁっ!」
「っん…───ひぁぁぁっ!」
疲労と快楽の中で、の意識は薄れていった。
*
そして冒頭に戻る。
お腹がやけに重たい。
腰のだるさと感じながら、既にベッドにいないレオンを探す。
「レオン…?」
「目が覚めたか。」
「すっごい腰痛いんだけど、結局、昨日何回したの?最初しか覚えてない…」
「んー…5回から先は…思いだせない…な。」
「は…はいぃ?」
「そのうち育児休暇取って、ゆっくり休めばいいさ。」
「…もう。今日は寝る!」
レオンは不貞腐れたにの額にキスを落とした。
−Fin−
(2011/05/27)
「リオーンにマッサージ(not性的w←)」がリクエスト内容でした。性的な方になりましたw